ともに歩む日記 〜呼吸器と一緒に〜

主夫による6人家族の子育てブログです。呼吸器っ子もいます。思春期の子もいます。宇宙人みたいな子も、イヤイヤ期の乳幼児もいます。ときに真面目に、だいたい不真面目に日々感じたことを発信しています。

「帆花」観てきました


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おはようございます、こんにちは、こんばんは。

 

ソウマがレスパイト入院して2日目です。

相変わらずソウマのベットで寝させてもらってますが、どうも寝心地が良くないです。ここはソウマのための場所なんだなあ、「ここは自分の場所じゃない」って無意識に感じてるんだなと思いました。

 

さて、今日は昨日も予告しましたが、「帆花」を観てきましたよ。

 

生後すぐに「脳死に近い状態」と宣告された帆花ちゃん。 母親の理佐さん、父親の秀勝さんと過ごす家族の時間にカメラは寄り添う。常に見守りが必要な帆花ちゃんとの生活は誰にでもできることではない。でも、理佐さんと秀勝さんの2人にとってはあたりまえで、普通のこと。いろんな場所に出かけていき、絵本を読み聞かせ、お風呂に入れ、吸引をする……ありふれた日常の中で積み重なり、育まれていくもの。動かなくても、言葉を発しなくても、ふれあうことで通じあい、満ちていくもの。帆花ちゃんを愛しむ両親の姿から伝わる、我が子と一緒にいられる幸せ。(映画「帆花」公式サイトより)

 

体を動かしたり、声を発したりすることが難しい帆花さんと、お母さん、お父さん3人家族のドキュメンタリーです。3人を中心にお母さんとお父さんとのそれぞれの実家やお友達、ヘルパーさんなどの帆花さんを支える人たちの日常の様子が流れていました。

 

〇〇あるある

感想を書いてこうと思いますが、2つの視点で映画を観ました。

1つは同じ「脳死状態に近い」子どもの親としてです。

 

共感する場面がとっても多かった。

「そうそう。ソウマにもあるある」なんて。

 

例えば「手」のこと。

映画では日常のケアで手が荒れている(消毒することが頻回なため)お母さんの手と帆花さんのつるつるの手が対照的に映されていました。ケアの大変さとともに帆花さんが愛されていることを表現しているように見えました。そして帆花さんの手をお父さんが「メロンパンみたい」て言ってたりもね(笑)。

 

例えば「意思について」のこと。

言葉で表現が難しい帆花さんやソウマには、周りがメッセージを受け止める必要があります。その受け止め方が合っているのかどうか、自分だけでなく誰にでも分かるように表現することはできないか、悩むわけです。そのなかで、言葉だけが意思表現の方法ではないこと、お互いの気持ちや考えを伝えあうこと、想像し合うことが大事なんじゃないかという結論もすごく分かる部分でした。

 

意思表現の方法として酸素の値を下げたりね。

なんてのも「あるある」でした。

 

ふつう

そして、2つ目の視点の話。

障がいと関りのない人だったらこの映画をどう感じるかなという視点でも観てみました。

 

帆花さんご家族の生活に対して「大変だなあ」

帆花さんに対して「可哀想だなあ」

全体を通して「感動した」「あたたかい気持ちになった」

 

なんてことを感じるだろうなあなんてね。

 

一人一人の心に何かしら揺さぶるものがあるんじゃないかと思います。

それは、この映画の物語に人に訴えかける力があるということだと思います。

 

でも、誤解されるのを覚悟して書けば、私としては「ふつう」の話でした。

例えば思春期の子どもの話。自我が芽生え、理想と現実の間で揺れ動き、家族の仲がぎくしゃくしていく。自分とは何かに悩む。親も悩む。

私としてはそんな物語を観たのと同じ感覚。これってよくある話じゃないですか?

 

つまり、当事者としては「ふつう」の話だけれど、他者からしたら心を打つ話になる。

 

 

なんで?

 

 

それは「違う」からなんじゃないかな。

 

私と違うからこそ、伝わる、感じる、心が震える。

違うということはネガティブなことばかりではないけれど・・・。

映画はありのままの生活をあたたかくも淡々と映していて良いなと感じましたが、ホームページやら宣伝が感動的でね(そりゃそうなんですけど)、盛り上げれば盛り上げるほど何だか寂しい気持ちを感じている自分もいました。

 

一人一人が違うし、一人一人の人生や物語がある。

みんな懸命に生きているし、そこに障がいも健常もない。

どんな人生も素晴らしいし、素敵だなと思います。

人と人とが出会い、家族を作る。それは奇跡だと思うし、たとえ家族が離れたとしてもかけがえのない物語だと思うんだけどなあ。

 

 

とりとめもなく、色々脱線してしまいましたが、とても温かいご家族で、愛に溢れた良い映画でしたよ。

色々考えさせられるでしょうし、生きることの本質に向き合えると思います。

 

まあ、難しいこと考えなくても、あたたかい気持ちになれると思います。

多くの人に観てもらいたいなあと思いました。おすすめです。

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👆 パンフレットもおすすめ。映画は意識的にインタビューのシーンが少なかった印象でした。それに対してパンフレットはご両親の考えが力強く言葉となって表れていました。映画を観たのであれば必見です。

 

 

 

繰り返しちゃいますが良い映画でした。出会えてよかった。

いつか、西村家の皆さんに会いに行きたいなと思いました。

 

ただ、私としては1点だけ残念というか失敗したことがありました。

今観るべき映画じゃなかったなあと。

 

 

何だか無性にソウマに会いたくなったからです。

 

ソウマが帰ってくる前日に観に行けばよかった(笑)。

 

ではでは。

 

妻からのヒトコト

いい映画だったようでよかった。あるあるは私も頷くことが多そうだな。一緒にみて感想言い合うのもおもしろかったかもね。みんな違うけど違いが大きい方がわかりやすいってことなのかもしれないと思いました。パンフレットを見せてもらいましたが、全体に優しい時間が流れている感じ。写真からは帆花さんもご両親もとっても柔らかい印象を受けました。いつか会いに行きたいね。ご家族みんなに会ってみたい。

 

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